パワハラで実際に起こった問題について

過去にパワハラの相談をしてこられた若手の従業員の方がいました。
この時の問題点は、被害者の従業員と他の部署のメンバーで上司の対応が違うという内容でした。
ただ、この時は訴えるとかそういったレベルの段階ではなく、何とかならないかという相談とそれか部署の異動をしたいという希望を申し出てこられました。

何はともあれまずは事実確認からスタートしました。
加害者の上司本人への確認は一旦後回しにして、まずは被害者と同じ部署のメンバーに普段の加害者である上司の被害者従業員への態度だったり発言の確認をしていきました。
余談とはなりますが、この加害者である上司は私も何度かやりとりを業務上していましたが、やはり攻撃的な口調で話をする方ではありました。
「お前」という言葉を使ったり、すぐにキレ口調になったりと言葉遣いは悪い方でした。
それも少し念頭に置きながらまずは事実確認をスタートしたところ、やはり部署のメンバーからも上司の態度や言葉遣いは目にあまるとの発言がありました。
「〇〇はまだか」や「はやくやれ」などの言葉をよく使ったりするようでした。
これらの言葉も「〇〇はまだですか」や「もう少し時間がかかりますか」など普通に敬語で使用すれば綺麗にきこえますが、口調を荒げながら命令形で指示をだすとやはり攻撃的には聞こえます。

この時はさらにこの加害者の上司の上司へ相談をして報告して、この上司の上司から加害者の上司へ一旦言葉遣いや口調に対して直すように指導をしてもらいました。
それでもあまり治らず、結局相談をしてこられた若手の従業員の方は退職してしまいました。
結局、その後もこの加害者の上司の部署のメンバーから退職者がでたりしましたが、特に会社としては何も対応をとることはなかったです。
訴訟に発展しなかったのでいいですが、もし録音をしっかりととられて訴訟されていたら厄介でしたが、このような言葉遣いをしている上司という従業員の存在は常にリスクがあるという認識をもつことが会社としても必要ではないでしょうか。
訴訟に発展するまで、特にそこまで問題視するのではなく、問題が起きてからやっと問題視するというのは日本の警察と同じですね。

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